バドミントンの基礎知識
ルールが分かるともっとバドミントンを楽しく観戦できます。ここでは初心者にも分かりやすくバドミントンのルールを紹介します。
基本ルールについて
バドミントンは、1対1で対戦するシングルスと、2対2で対戦するダブルスがあります。どちらも基本的なルールは同じです。
試合は、21点3ゲームの2ゲーム先取で、サーブ権に関係なく、ラリーに勝った方に得点が入る”ラリーポイント方式”です。
サーブ権は、シングルス、ダブルスともに、ラリーに勝った方が次のサーブ権を得ます。
20対20になった場合は、2点差がつくか、先に30点を先に取った方が勝ちとなります。
※最長30-29
バドミントンは、ひとつの試合をマッチと呼び、マッチは3つのゲームで構成されています。よく間違われますが、バドミントンにはセットという呼び名はありません。
バドミントンコートについて
①バドミントンはシングルスとダブルスで使用ラインが変わります。
シングルスは1人で戦うため、黄色のゾーンがインのエリアです。
ダブルスは2人で戦うため、シングルスよりやや広めの、外側のラインを使用します。(青ライン)
②また、サービス時のインのエリアは図の通りで、シングルスは黄色のエリアです。
③ダブルスはピンクのエリアにサービスを入れなければいけません。
ゲームの進め方
☆シングルスの場合
- 1. A選手がコート右側からサービスをしました。
- 2. B選手がラリーに勝ちましたのでB選手に1点が入ります。
- 3. B選手は1点(奇数)なのでコートの左側からサービスを打ちます。
- 4. B選手がラリーに勝ちましたので、B選手に1点が加算され2点となります。
- 5. B選手は2点(偶数)なのでコートの右側からサービスを打ちます。
このようにラリーに勝った選手が次のサービスを行います。サービス権がなくてもラリーに勝った方に得点が入ります。
サーブを打つ位置は、自分の得点が偶数なら右から奇数なら左からとなります。サーブを受ける相手は、その対角線の場所に立ちます。
☆ダブルスの場合
- 1. ABペアのサーブから試合が始まりAがCにサーブを打ちました。
- 2. ラリーの結果、CDペアが勝ちましたのでCDペアに1点が入ります。
- 3. CDペアは1点で奇数なのでコートの左側からサーブを打ちます。
(この時、サーブを打つ選手は1つ前のラリーで左にいたDです) - 4. ラリーの結果、CDペアが勝ちましたのでCDペアに1点が入ります。
- 5. CDペアの得点は2点で偶数なのでコートの右側からサーブを打ちます。
(この時、サーブはDが続けて打ちます)
- 6. ラリーの結果、今度はABペアが勝ちましたのでABペアに1点が入ります。
- 7. Bが1点(奇数)の左側からサーブを打ちます。
サーブを打ったペアがラリーに勝つ(連続得点)と同じ選手が左右交互にサーブを打ちます。相手からサービス権を得たときは前回サーブをしていなかった選手がサーブを打ちます。
イン・アウトに関するルール
【インの時】
シャトルがラインの上に少しでもかかっていたらインとなります。
インの時のジャッジは写真の通りです。
【アウトの時】
ラインにかからず、コートの外に落ちた場合、アウトになります。
アウトの時のジャッジは写真の通りです。
線審がジャッジ出来なかったとき(見えなかったとき)は目を隠すジャッジが使われます。
反則・フォルトについて
以下の行為をするとフォルトとなり相手に得点が入ります。
☆ネットに関するルール
- ・ネットを越えてシャトルを打ったとき
- ・シャトルを打ち終わった後、ラケットがネットを越えたとき
- ・プレイヤーの身体の一部がネットを越え相手コートに入ったとき
- ・身体やウェア、ラケットがネットやネットポストに触れること(タッチザネット)
☆ドリブル
- ・同じプレイヤーが2回続けてシャトルを打つこと
☆ダブルタッチ
- ・ダブルスで同じペアの2人が続けてシャトルを打つこと
☆サービス時の注意
- ・サーバー及びレシーバーがサーブ時に足が浮いてしまう
- ・サーブを打つ時、ラインを踏む
- ・シャトルを打つ瞬間に上向きにする
- ・サーバーが一度サービスの体勢に入った途中で中断する
- ・サーバーが構えてから故意に時間を稼ぐ行為
- ・シャトルをトスする際に回転を加える
☆その他の注意点
- ・プレイヤーが主審の許可なくコートを離れる
- ・プレイを故意に中断し、時間稼ぎをする
- ・シャトルをいじり、スピードをわざと変える
- ・不愉快なふるまいをしたり、暴言を吐く